このページの先頭です

新着情報INFORMATION

ここから本文です

2020.06.09トピックス

第70回大阪工研協会「工業技術賞」を受賞

イメージ
製紙工場で多くのトラブルを発生させる粘着性有機物質(以下ピッチ)を効果的に処理し、欠損紙量削減やマシン洗浄回数の低減に寄与する薬剤「ミラクルピチコン®777」が第70回大阪工研協会の「工業技術賞」を受賞しました。
 「ミラクルピチコン®777」は、ピッチ成分の無害化と同時に排出も実現した製品です。 すなわち、「分散(微細化)」・「脱粘着」・「凝結」の処理を行い、ピッチの肥大化を効果的に防止するだけでなく、製品と共に工程外へ排出することを可能にしました。このように、製紙工程内におけるピッチトラブルの根本的な解決に寄与し、損紙量削減やマシン洗浄回数の低減など多くの工場で操業改善を行ったことが高く評価されました。

製紙業界では1990年以降、循環型社会の構築に向けて、古紙の再利用が強化され、2014年には古紙利用率64%を達成しました。また、生産効率の改善により、マシン高速化や系内クローズド化などの取り組みも進められており、今後さらにピッチトラブルは増加することが予想されます。本薬剤の利用により、多くの現場のトラブルが改善されることを期待すると共に、今後も更なる技術開発に向けて研究を進めて参ります。

開発本部 技術研究部 紙パルプチーム一同

*「工業技術賞」は、工業に関する研究や発明、ならびに現場技術の進歩・改善に大きな功績をあげた技術に贈られる歴史ある賞です。

一覧に戻る